ポリンキーとピタゴラスイッチが編んだ「教科書に載った小説」

こんにちは。HIROです。

すっかりと季節も冬になってしまいましたが、
みなさまいかがお過ごしでしょうか?


私は秋から冬にかけてが好きな季節です。
以前のブログでも書きましたが「夜空ノムコウ」を思い出しながら
茶色の革靴を履いて落ち葉をかき分けながら歩く時間は至福です。

こちらが、その時の気持ちを書いたブログです。
教育とは学校で学んだことを全て忘れた後に残るものである



年末年始にかけて
旅行に出かけたい気持ちもありましたが、
感染をこれ以上広げないためにも、
エッセンシャルワーカーの方々の負担を増やさないためにも、
もう少し自宅で楽しむことを充実させることが
良いのではないかと思っています。



そんなこんなの中ですが、
私の家に、ある一冊の本があることに気がつきました。

教科書に載った小説 Amazon


たぶん子供が本を読むようにと妻が買った本だと思うのですが、
このタイトルに思わず惹きつけられたのは私の方でした(笑)


今考えると私は小説が好きだったのではないかと思います。


中学までには新潮文庫の100冊は読破していましたし、
その時々の流行りの筒井康隆、赤川次郎などの小説も読んでいました。



ネフローゼ症候群で入院していた時も病院の図書館で本を借りたり、
看護師さんからは池井戸潤の小説を勧められて読んだりしていたことを思い出します。


ここのところ小説からは遠ざかっていたのですが・・・


この本だけは、
どうしてもタイトルが気になってしまい手にとってしまいました。



それもそのはずです。



この本を編んだ人は何を隠そう「ポリンキー」の生みの親だったからなのです。


佐藤雅彦氏は「ポリンキー」や「ピタゴラスイッチ」の生みの親

皆さんは、湖池屋の「ポリンキー」「チビノワ」「ドンタコス」「スコーン」のCMや、
「バザールでござーる®︎」をご存知ですか?

「バザールでござーる®︎」はNECのサイトから2020年度のカレンダーが
ダウンロードができるほど人気があるCMに端を欲した人気キャラクターです。



興味がある方には更に追い討ちをかけるようですが(笑)・・・
「カローラⅡに乗って買い物に出かけよ〜ぉ」のオザケンのCMはご存知でしょうか?

このカローラⅡのCMはファミリー向けのカローラのイメージが
一気に若者向けにシフトされたクリエイティブ界では伝説のCMでした。



これでピンとくる人はある程度歳をとった人なので(笑)
若年層の方々には「団子三兄弟」などはいかがでしょうか?
 


どれもアウトプットは単純ですが、
単純にすることを考えに考えて伝えているものばかりだと思います。



これらの作品は全て東京芸術大学大学院教授の佐藤雅彦氏が
電通でCMプランナーとして活躍した時のヒット企画です。


今回の「教科書に載った小説」という本のタイトルも
この佐藤氏ならではの、ストレートでありながら、


「ん?」


と・・・2度見をさせる
意図のあるタイトルであったことも手伝ったのだと思います。



結果的には、この「教科書に載った小説」で
佐藤氏に編まれた13編の小説と物語は、



それぞれの作者の代表作ではない短編でありながらも、
深みのある考えさせられる小説ばかりでした。



結果的には子供よりも先に私が
あっという間に読了してしまったのです。




「どうやったら伝わるか、どうやったらわかってもらえるか」を考える

佐藤雅彦氏は電通を退社後に独立をして
企画会社「TOPICS」を設立したあとは、
プレステのソフト「IQインテリジェントキューブ」を作ったり
NHKの教育番組「おかあさんといっしょ」の
「団子三兄弟」作詞とプロデュースをするなど
教育に関わる事業を多く手がけるようになります。


そして1999年からは「慶應義塾大学 佐藤雅彦研究室」の活動として
NHK Eテレで現在の放映している「ピタゴラスイッチ」などの監修に携わっています。


2006年からは東京藝術大学大学院で映像研究科の教授として活動しています。
慶応の研究室の卒業生は「ユーフラテス」というグループとしてクリエイティブで活躍をして、
ピタゴラスイッチ」「Eテレ0655&2355」を研究活動の場としていますし、


東京藝術大学の門下生は「CANOPUS」としてメディアデザインの領域で活躍しています。



では私が、なぜこの本を私が手に取ったのか?


それは平成25年秋の紫綬褒章を
佐藤氏が受賞された際のインタビューを見ることで
謎が解けた気がしました。

平成25年秋の褒章 佐藤雅彦さんインタビュー :文部科学省 2013



どうやったら短時間でコンセプトや世界観が伝わるのか?
科学の考え方をどうやったら伝わるのか?


佐藤氏が東京大学教育学部で卒論を書くときには
「表現方法」や「教育方法」という言葉もなく、
卒論で数学を教えるのにアニメや漫画を使うことをすごく怒られたそうです。
当時はこの発想が理解がされなかったのですね。


教育界には居場所がない感じがして外に出ましたが、
電通に入ってからはクリエイティブとして
「作り方を作る」表現の方法論を考えながらCMを作っていたそうです。


数々のヒットCMをつがけながらも、
途中から自分はCMが作りたいわけではなく、
新しい表現方法を作りたいんだということに気がつき、
「考えることを考えるもの」作っているうちに、
慶應大学から「そういうものを教育・研究してくれ」と言われ
教育界に入ったのだそうでうす。



これ、すごくないですか?


大学生の時にやりたくても認められなかったことが、
表現をするフィールドこそ違えど、表現のメソッドを創ることを追求した結果、
逆に大学から招聘されてしまうところまでに高めることができてしまったのです。



この佐藤氏のクリエイティブとしての数々の功績もさることながら、
自分がやりたいことに没入して数多くこなすことで得た気づきや方法論の集積が
結局のところ教育の世界をリードする新しいスタイルになってしまうところには胸が熱くなります。



表現や教育には面白そうな「たたずまい」を感じさせて
興味を喚起しながら、その全てに自分の発見を入れることで、
頭の中で発想のジャンプができるもの作りをする事が必要だ



という氏の話にあるように、
私はタイトルを見ただけで発想のジャンプをして、



「教科書を読んだ時の小学生や
中学生の時に戻った感覚になれる」・・・とか


表紙のデザインに目次を入れて、
そこに菊池寛の「形」が入っていたことで
「多面的に物事を考えるということはどういうことか」
を問う一冊ではないかと思考を巡らせたり・・・とか


リヒターのベンチを読んで、
自分の子供と一緒に人種差別について考えてみたり、
互いの意見をぶつけるとことを思いついたり・・・とか


ジャンプした考えをタイトルからマンマと発想してしまった訳です。



まさにこれこそ良質な「問い」や根源的な欲求に
アクセスするポイントにつながるタイトルだった訳です。


やりたいことを愚直に楽しみ没入することの大切さ

やりたいことを一貫してやり続ける力と
考え続けて「あ!」と思った瞬間を楽しんで学問や仕事をする。


これはまずは没入することから生まれると佐藤氏は語ります。

「そのためには野球やサッカーなどスポーツにのめり込んで取り組むことが大切」だと。


スポーツではないのですが、
私は、のめり込むことの大切さを知った時がありました。
それは私の同僚と先輩と3人で仕事中にたわいにない話をしていたときでした。



この同僚と先輩は凄まじく頭が良い人たちで、
私は常日頃から爪の垢でも頂きたいと思うような人達でした(笑)



たまたま会社にルービックキューブが置いてあり・・・
同僚が「これハマったんだよなぁ」と言いながら、
凄まじい勢いで6面を完成させてしまいました。



これだけでもすごいのですが、
先輩も負けじと秒速で6面を完成させてしまいました。


先輩「実は俺県大会で優勝したんだよ(笑)」



同僚「あ、俺もなんです!(笑)」


(笑)って。。。


笑えない子供時代の経歴じゃないですか。


彼らにとって、この四角いカラフルな6面体には
子供の頃の探究心や没入感がいっぱい詰まっていたのです。



私は学生時代にも好きなことは多くあったのですが、
ここまで激しく没入することはなかったのではないかと思います。



彼らは、まさに考えることを考ることに没入している訳です。



それからですね。
私は彼らの爪の垢をいただくよりも先に、
本当に物事を深く考えるようになったのは。



大人になってからの経験なのでとても恥ずかしいですが、
遅ればせながら脳ミソで深く考えるようになったのです。



その経験もあり、今の自分は思考をすることや
思考をしている人をサポートとすることに喜びを感じてしまい(笑)
問いを出すことを生業にするコーチングやワークショップしている訳です。



また今では能力開発という文脈で、
考えて動く人のサポートはどのようにすればできるかも、
業務と交えて考えるワークを作っています。



ちなみにですが、興味のある方はぜひとも
「教科書の載った小説」の短編をじっくりと味わいながら
考えて読んでみてはいかがでしょうか?


短い文章の集まりは、まるでシンプルな言葉と表現で紡がれる
佐藤雅彦氏のCMや作品にも通じる深みがありますよ。



そして、考えることや集団で新しい発想を生み出すことに興味がある方は
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