雨の日には革靴を履こう!

こんばんは。革靴沼コーチのHIROです。


天気予報を見ると
今日から雨マークの連続なので、
とうとう梅雨入りと言った感じですね。



雨の日はカビっぽくなったり、
体もダルくなったりしますが、
皆さんはどのように気分転換をしていますか?



私は通勤電車から見える
この季節の紫陽花の花を
楽しみにしているので、
それはそれで楽しめています。




紫陽花は土壌が酸性であれば青に、
中性からアルカリ性であればピンクになります。



おー今年は酸性かね?



なんて、話しかけたりして、
若干キモいおっさんです(笑)



さてもう一つ。


梅雨のシーズンで楽しめるのは
革靴を履くことです。



革靴って雨の日はダメじゃんという方。


正しいです!


でもあるんですよ。雨の日の強い味方が。



今日はそんな雨の日だからこそ
履きたい革靴を紹介します。


それは、Shannon(シャノン)という革靴

Shannon Church's Polished Binder Derby Black
Church’s Shannon
Polished Binder Derby Black

Church’s(チャーチ)の革靴は
以前からConsul(コンサル)と
Diplomat(ディプロマット)は
10年以上愛用しているのですが、




アイコンであるShannon(シャノン)は
履いたことがありませんでした。


だってボテっとしているでしょ。





ちなみに、コンサルはこんな感じです。

私のコンサルは珍しいラスト(木型)100なので、
今のラスト173と比較してぽってり感が漂います。


ただ、その前の伝説のラスト73と比較すると
シャープな感じもします。
世に言う過渡期の中途半端な
ラストと言う感じですね(笑)






そしてディプロマットはこれ。


ディプロマットはLAST173で
Church’s(チャーチ)の中では
とてもエレガントです。



チャーチの中ではの話ですよ。




だいたいどちらも名前が硬いんですよ。


Consul:領事
Diplomat:外交官




ロートZのCMにでていた
織田裕二ばりの「クゥ〜!キター!!」
と言いたくなりますね。




チャーチは英国人の心だから硬いんです。
靴も固くて慣れるのに1年半かかりました。




話すと長いので、
この戦いの日々のことは
別記事であげますね。




では、そのボテっと靴の
シャノン の紹介です。



見た目は戦車のような靴

先ほどの二足と比べると
シャノンは、なんて無骨いんしょう。

はっきり言ってヤバいです。
このコバの張り出し方は。



履いていると
靴からソールが10cmくらい
はみ出ているようにすら見えます。



まぁ車で言えば
ワークスのオーバフェンダーのようなもでしょう。

写真引用:BH AUCTION CONNECTING THE DOTS





エレガントからは程遠い
まるで戦車のような佇まいが。


ディプロマットと並べると
威嚇感半端ないっすよ。



同じサイズですよ(笑)



シャノンの生い立ち

Shannonというモデル名を調べてみると
アイルランド西部のクレア州にある
町の名に由来しているようです。



Shannon Townは
1982年に町になった人口約9,700人、
年間平均気温10.7°c、年間降雨量978mmの土地です。



なんかこれだけでシャノンという
名前をつけた意味もわかります。



どうやら、この無骨い戦車靴は
この寒く雪や雨が降る土地でも
へっちゃら君ということで
命名されたようです。



ではシャノンが
なぜ雨友なのかをプチ解説しますね。



そもそも英国は雨が多い感じがしますが、
本当のところはどうなのでしょうか?



ロンドンの年間平均気温は11.1℃で
年間の降水量は621mmです。


実は東京の年間平均気温は15℃で、
年間降水量は1529mmとロンドンや
シャノンと比較してもダントツ多いのです。



ではなんでイギリスは雨のイメージなのでしょうか?



それは日照時間のちがいです。



東京の年間日照時間は1,900時間に対して
ロンドンは1,500時間と少なくなっています。



あわせて、11月から3月までは日照時間も短くなるため
曇天とコートと雨傘のイメージが定着したのかもしれません。




そもそも、イギリスで作られる革靴には、
オックスフォード、ブローグ、ダービー、カントリーなど、
靴の形と革の装飾が用途とあわせて大別されています。



先ほどのコンサルは
フォーマルなオックスフォードの代表作、
ディプロマットは皮に穴を開けた装飾をつけた
セミフォーマルなブローグの定番になっています。




この辺りの区分は、
英国紳士的のマナーとして
誰がどこに、どの種類の革靴を
履かなければならないという
ルールがあるためです。




英国紳士の出立ちは、この御方に学びたい
チャールズ皇太子(プリンス・オブ・ウェールズ)

Prince Charles stepped out in a striking blue suit on his 70th birthday [Photo: Getty]
Photo: Getty

チャールズ国王の足元をみると
その時々で靴を使い分けていることが良くわかります。

写真の靴はフォーマルな場で履く
オックスフォードタイプの革靴です。



The Prince's Countryside Fund Raceday
Photo: Getty

これは
オックスフォードタイプに装飾が入った
セミフォーマルのブローグです。


芝生の場所でネクタイ姿、
そしてカミラ夫人にあわせて
素材はスエード で決めています。



しかし、
キャメルのコートにタバコスエード のブローグシューズ。
普通の人がこの出立をしたら、競馬場のおっさんですよ。


耳に50円とか入れた感じの(笑)



さすがファッションリーダーと言われるだけありますね。




当然、シャノンは、
このようなフォーマルの場に登場することはない、
ダービータイプのカテゴリーです。



ダービーの由来は
ワーテルローの戦いで使った
戦闘用のブーツから来ており、
今では主に狩猟や労働に使われる革靴です。


そもそもの生まれと育ちが無骨なんです。




光沢と耐久性を併せ持った「ポリッシュドバインダーカーフ」

さて、無骨感をさらに増すのは、
不気味にテカテカと光ってる
ポリッシュドバインダーカーフ仕様のお陰です。

このポリッシュドバインダーカーフ は
靴の表面に樹脂加工を施して
コーティングをしています。




一瞬ランドセルの素材に良く使われる
クラリーノのような印象もありますが、
これはチャーチ独自のガラス加工技術です。


なんか妙にテカテカして
ちょっと気恥ずかしい気もしますよ。




そしてタン部分も雨が入ってこないように
羽の部分と一体化しているんです。



ん〜。



良く考えているじゃねぇか。。。


そして、
それをどっしりと支える靴底は
もちろんダブルソール。




靴全体をぐるっと縫い付ける
オールアラウンドウェルトと
ストームウェルト仕様の結合部。

ちょっと待って下さいよ。



これやりすぎでしょって
くらいのオーバースペック。



隅に置けないな。



と言うか半端ないこだわりだよコレ。




まさに、この靴、
限界突破サバイバーじゃない?




食わず嫌いですいませんでした。

白状しますが、
私はつい最近までこのシャノンを
いまいち好きになれませんでした。




なんか、チャーチというと
シャノン、シャノンって
猫も杓子も言うじゃないですか。




そして、
こんな野暮ったい靴の
どこが良いんだかわかりませんでした。




でも私はここでシャノンに謝ります。




シャノン



お前、とても良い奴じゃないか









たぶんこれはLand Roverに乗った時の
満足感と同じに違いないはず。

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たぶんですが(笑)



今ではボテっとは
ぽってりに見えて、



テカテカは、艶にしか見えず。




アバタもエクボって感じでしょうか(笑)





皆さんも食わず嫌いはやめて
まずは食べてみることをお勧めすます(笑)





是非シャノン を履いて
雨の日を楽しみましょう!

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