伝える技術 伝える方法 伝える力
こんにちは、靴沼コーチのHIROです。
私はマーケティングや人材開発を畑を歩んでいるので、
「伝える」というワードには結構簡単に反応してしまいます。
ちょっと気になったので、「伝える」のワードだけで
Amazonの検索をしてみました。
検索結果は4,000以上も出てきました。
これだけ多く「伝わる」の関連するの本があるということは、
多くの人が伝えることの難しさを感じているということでしょうね。
伝える技術とは何か?
かくいう私もこの手の本は数冊書棚にあります。
そのうちの一つをご紹介すると、
池上彰さんの本は要点をまとめて
簡潔に伝える事を学ぶことができます。
私もプレゼンテーションを作るときなどに
この本から学んだ技術的なノウハウを意識して作成しています。
物語的で叙情的な文章の書き方ではなく、
新聞やテレビのニュースのような事実を伝えるときには
この伝える「技術」がとても役に立ちます。
わかりやすく書いてあった例としては、
「わかりやすい説明をするには、相手に話の地図を示すこと」
例えば、地図は『何丁目何番地」から話をするより、
〇〇県、〇〇市、〇〇町 という順番で、
大きいところから小さいところ順番に見せると
わかりやすいということです。
たぶん伝わるだろうという思い込みではなく、
相手のことを考えてわかりやすく伝えるということを
意識させてくれた本でした。
伝えたい事を簡潔に正確に伝えるという点においては、
昔私が乗っていた営業車のド定番であったカローラバンや
商用車のハイエースのように、味はないけど間違いない・・・
と言った感じがします。
コレ、褒めてますよ(笑)
伝える方法とは何か?
伝える方法として最初に考えたいことは、
思い込みというバイアスを排除して
事実を裏づけとして伝える事ではないでしょうか。
私は以前、購買者データの分析をしていたこともあり、
思い込みや「答えありき」で分析をすることの危うさは
身に染みて理解しているつもりです。
データを見て、自分の「ひらめき」に頼って穴掘りをしてみたら・・・
お宝がない!
そして手戻りして結局遅くなる・・・
という事をたくさん経験してきました。
穴掘りはDIGDUGだけで十分です。
すいません。古くて。。。
これに関しては「伝える方法」で検索すると
Amazonの上位に出ていたこの本が読んでみて良かったです。
FACTFULNESS(ファクトフルネス)
10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
FACT(事実)をデータで見る事の大切さを問う本ですが、
世界を正しく見る習慣と表紙に書いてありますが、
歴史や世界情勢の部分に曖昧さは若干残ります。
とはいえ、この本で面白かったのは、
10の思い込み思考によって
世界は正しく見られていないという事実と
自分自身の中にあるバイアスを知ることができたことです。
いつくかピックアップすると、
「分断本能」
「金持ち」vs「貧乏」、「先進国」vs「途上国」で
単純に物事をわけてしまう。
しかし、実は大半は中間層に該当する。
分けちゃうなぁ、おれ。
「ネガティブ本能」
人間はポジティブよりもネガティブに注目しやすい。
本当は小さな進歩の繰り返しが世界を変えてきたが、
ニュース性が低いことや、問題意識を持っていないと
思い込む人間の深層心理によるもの。
またこんな内容の記述もあります。
飛行機事故はことの大きさから課題に意識されるが、
2016年には約4000万の飛行機が一人の死者も出さずに目的地に到着し,
死亡事故が起きたのは10機であった。
事故確率はおよそ0.000025%である。
これは,雷が落ちて死ぬ確率と同じくらいである。
自動車事故より飛行機の事故率が低いことは知っていたけど、
ここまで低いのは知らなかった。。。
などなど、事実を正しく直視し、多元的に分析をして
自分の思い込みは極力排除することについて学ぶことができます。
結構ご自身に当てはまりませんか?
私はどハマりだったんですけど(笑)
しかし私には、
この本の肝は本の最後にあると感じました。
著者ハンス・ロスリングは最後に
事実に基づいて世界を見れば、世の中もそれほど悪くないと思えてくる。
と書き記しています。
ネガティブ志向に陥りがちな人間の思考の傾向に一石を投じているので、
このようなご時世にこそ、客観的なデータを正しく見る目を養うことが
自分自身の救いになるかもしれません。
伝える力とは何だろう?
では伝える力とは何でしょうか。
表に「力」の文字はないですが、内容は感動モノの力強い本です。
前置きに感動と記載しましたが、
この本はテクニックのこともしっかり入っています。
例えば、セルフチェックの観点です。
・自分は今何を書いているのか?書こうとしてうのか?
・だから、何なのか?
・それは読み手にとってどんな意味があるのか?
・読み手にどうなってもらいたいのか?
・そのためにどう書くのか?
など、自分で書いたものを客観的に見て
チェックすることを学ぶことができます。
この本はテクニックもさることながら、
自らが発信するということの本質を考える機会も与えてくれます。
その一つですが・・
私自身の気持ちと著者の気持ちがシンクロした部分です。
正直という戦略
改めて、自分に正直であり、
かつ、人とつながっていくという私の戦略を見失うまいと決意した。
私は、その時々の自分の想いをもう一歩前に進めて、
持てる創造力を尽くして、相手に伝えていこうと思う。
この一文だけでは全ては表現できませんが
正直に自分の内面をさらけ出すことの大切さを
この文章、そしてこの本から学んだ気がします。
「伝える力」はテクニックではなく、
恐怖と孤独に打ち勝つ強さと、正直さをありのままに伝えること・・・
自分自身から湧き出る「力=フォース」を伝えることだと私は思います。
お前はジェダイか? (笑)
自分で伝えるということ
私は自分がコーチになる前に、コーチングのクライアントとして
自分の生き方の指針 5 Principle(5つの行動原則)を創りました。
そのことに触れているブログはこちらから
コーチングで自分自身が得たプリンシプル
その5つの行動原則うちの一つが、
伝える人になる
というものでした。
本来であれば、プリンシプルは自分自身の行動原則なので、
常に指針として心に留めておかなければならないのですが、
恥ずかしながら、
この「伝える人になる」ということの
本質的な意味を今のいままで忘れていました。
「伝える人」の意味は「物事を伝える」という意味ではなく、
『自分をさらけ出して自分のありのままを正直に伝える』ということ。
文章を書くということは自分自身の心の棚卸しになり
かつ、自分を見つめ直すために必要なパートナーのようなもの
自分が自分の本音の思いを正直に伝えるということは、
恥ずかしさもあり、恐さもあり、そして勇気も必要ですが、
私はあえて自分の気持ちを正直に伝えたいです。
改めてこのブログを書いていて、今、強烈に感じたこと
それは、
自分自身に問いかける機会を持つことは
とても大切だということです。
このブログを読んでいる皆さんも、
是非、ご自身の心の棚卸と整理をしてみてはいかがですか?
パーソナルコーチングを通じて、
あなたがご自身の心にアクセスするお手伝いをさせていただきますよ!
コーチングについて話を聞いてみたい、
相談をしてみたいと思った方は、お気軽にお問い合わせください。
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