ネフローゼ患者から看護師さんへのメッセージ
こんにちは、HIROです。
暑い日が続きますが
皆様いかがお過ごしでしょうか?
世界各国で再びロックダウンが始まったり、
日本でも罹患者が全国で増加したりと、
新型コロナウィルスの感染が広がるに従って、
医療従事者の方、特に看護師の皆さんの心身の疲労が心配になります。
それもこれも私は3回の入院を体験しているので、
彼女彼らのハードワークがどれほどのものかを
健常者の方々よりは知っていると勝手に思っているからです。
私はこの季節になると思い出す
看護師さんとのやりとりや、その時の体験について
今日は緩く真面目にこだわって書いてみました。
是非最後までお付き合いください。
いつも頑張っているあなたたちへ
私は夏が暑くなるこの時期になると
あなたたちの看護の姿を思い出します。
思い起こせば10年前、初めて入院をした時のことでしたね。
この病気は私の生活のスタイルや生き方やあり方を
今までとは変えざるを得ない体験だったので、
何度でも思い出してしまうのです。
その時の記事はこちらをご覧ください。
微小変化型ネフローゼ症候群
10年の月日は早いので、
あなたたちは風格を増して働いていらしたり・・・
新しい生活のために病院を卒業しているのでしょうか。
私はあなたたちに心身ともに助けていただきました。
しかも3年間で3回も都合半年は入院していたので、
今思えば相当なご迷惑様だったことと思います。
私は最初に外来で診察を受けて、
成人ネフローゼ症候群の4つの診断基準を
見事に全てクリアして入院をしましたよね(笑)
入院初日に急性の腎不全になり
腹水だけではなく胸水までたまり
体重は数日で12kgも増えてしまいました。
あとで主治医の先生から言われたのですが、
あの日に入院をしていなければ危なかったかもしれないと。
その時は、すぐに退院できると思っていたんですよ。
その気持ちとは反対に身体はぶくぶくになり
カテーテルを入れられ強制的に尿を出すことになり、
足にはエコノミー症候群になるのを避けるための
おばあちゃんのマッサージ機みたいな物まで
付けてもらうことになりました。
ネフローゼ症候群にも種類があって、
生検(細胞の一部を切り取って検査に出す)をして
診断をしなければ治療方針が確定できないということだったので、
背中の腰の少し上に、かなり太い針を挿して
腎臓の細胞の一部を先生に採取していただきました。
その後ですよ。
腎臓は血液の塊なので、
動かすと血が噴き出すということもあり
24時間は上を向いたまま
動いてはいけない苦行が始まりました。
この時ほど時間が長く感じられることはなかったです。
10分が1時間にも感じられました。
夜中になって、
だんだんと背中がつって痛くて痛くて、
でも自分で動くことも背中を伸ばすこともできず、
ナースコールであなたを呼んで話をしたら、
相当長い時間背中を摩ってくれましたよね。
これ、覚えていますか?
私は10年前のことなのに鮮明に覚えていますよ。
この時から私はあなたたちに興味を持ったのです。
興味と言っても、ちょっと違いますよ(笑)
仕事ぶりに興味を持ったわけなのです。
利尿剤の効果もあり
多い日は1日に4リットルも尿が出て
みるみる痩せて行きました。
痩せて来た!
と思っていたら今度は自分の体重を通り越して
筋肉もみるみるなくなってしまいました。
ステロイド50mgを数週間服用して
やっと尿タンパクが止まった時には
体重は普段よりも10kg近く落ちていました。
病棟から出られず、
階段を登る筋肉も体力もなくなった私にも、
あなたたちはいつもの笑顔で接してくれました。
私は入院中テレビを一度も見ませんでした。
他のベットの方はテレビカードを買って
テレビを見ていたのですが、
私は頑なにテレビを見ませんでした。
病院での生活は
入った瞬間から出るための
リハビリだと思っていたからです。
これ、甘かったなぁ。
気がつけば2ヶ月半も入院でしたよね。
その間に英語の勉強をしたり
本を読んだりしていると、
あなたたちは、声をかけてくれましたよね。
そうそう、その時教えてくれたのが
売れ始めの池井戸潤だったんですよ。
今お会いできたらお礼を倍返しですね(笑)
ネフローゼは食事制限が厳しくて、
1日6g未満の塩分制限なのでほぼ味がない食事。
そして、タンパク質の摂取量をかなり減らすので、
肉が食べられず全く力が出ないのです。
そんな時にあなたたちは
「私のお肉を分けてあげましょうか?」
と言って、体を張って和ませてくれました。
灰色だった私の世界に
パッと彩を与えてくれる出来事でしたよ。
これも笑いながら感動したっけなぁ。
ステロイドの治療は
鬱症状や、悪夢、ムーンフェイス、そして不眠に襲われるので
薬の量が多い時は本当に辛いんです。
冗談みたいな悪夢をみるんです。
ビニール袋に入れられて
海にドボンと入れられたり、
誰かが足の先をずっと触っていたり・・・
怖いですよね(笑)
それが続いたりすると
どうしても眠れなくなり、
待合室で本を読んでいると、
昼の勤務が終わったあなたは
遅い時間いも関わらず帰り際に
私の話し相手になってくれましたよね。
オッサンの話でもきちんと聞いてくれて。
それが傾聴だったということは、
コーチングを始めてから知ったわけですよ。
あるときは薬剤師の方にも
とてもお世話になりました。
私は緩いけどこだわりがある方なので(笑)
ステロイドや免疫抑制剤の成分や効き目、
そして副作用についても懇切丁寧に教えていただきました。
その後も自分で調べたりしたので
結構詳しくなりましたよ。
3度の入院の時などは
みんなで笑顔でお迎えをしてくれて、
塞ぎ込んだ気持ちを吹き飛ばしてくれました。
ちょっと良い窓際のベットも開けておいてくれて。
病気は嬉しくないけどVIP気分で(笑)
皆さんの気持ちは本当はうれしかったです。
あなたの心の灯を絶やさないで欲しいのです。
このコロナ禍で、
あなたたちが目に見えない恐怖と
戦っていることでしょう。
入院している時は気持ちは
家族のような感覚でしたから本当に心配です。
私たちがお盆休みはどうする?とか
GO TOキャンペーンの東京外しは困るとか言っている間にも、
未知のウィルスの恐怖と日々戦っていますよね。
それも自分のためではなく私たち患者のために、
常に献身的に日々の看護を続けているのですよね。
あんなに我ががままな患者から
自分の病気が原因なのに、
やり場がない怒りをぶつけられたりしても、
自分の病気が原因なのに、
病院のご飯はマズいと言って怒られたり、
自分の病気が原因なのに、
あれやこれやと大声で怒鳴られたり、
時に涙をしていることもありましたよね。
私は見ていましたよ。
ナースセンターの隅で泣いているあなたを。
それでも患者の前では今も笑顔でいるのでしょうか?
それでは、どこであなたは息を抜くのでしょうか?
死と隣り合わせの病院で
日々格闘をしながら
心をすり減らしているのではないでしょうか?
今の私に出来ることを考えることにしました。
私はあの3年間で
あなたたちにお世話になったことは忘れません。
病気が転機になり、
そのおかげで2年かけてプロになった
コーチングも7年目になりました。
コーチングのプロになったと言ったら
あなたたちは驚くでしょうね。
もしかしたら笑われるかもしれません。
もし今も入院をしていたら
「やってやって!なんだかわからないけど(笑)」
とベットの脇まで来るかもしれません。
ちょっと目に浮かびました。
あ、コーチングで何?って思いますよね。
コーチングは、
あなたの心の灯を消さないように
あなたのペースで
あなたの話をじっくりと聴く仕事です。
そして、あなたがあなたらしく、
生きることや本当のあなたを見つけたり
取り戻したりするお手伝いをする仕事なのです。
それは、
あなたの話を聴きながら
私がちょっとした質問をして、
聴くやりとりを何度も続けながら
心の中にあるモヤモヤや絡んだ糸を
ゆっくりとほどくお手伝いをするのです。
これは、
あなたたちが良く知っている
カウンセリングのように
医療に近い分析と処方をすることではありません。
私が話を聴いて質問をすることや、
あなたに身振り手振りを含めた所作の反映をして
あなたが自分自分では見えない心の鏡に私がなり、
あなたの今や過去の心持ちを言葉やジェスチャー、
時には文字や絵にして映し出すのです。
もしコーチングに興味や、
やりたい気持ちが湧いてきて、
あなた一人では不安な時は、
職場の皆さん数人ということで
声をかけていただいても結構です。
グループでのコーチングや
みなさんで参加するダイアログ(対話会)を
やるお手伝いもできますよ。
傾聴のやり方と対話のやり方を私がお伝えして、
集まった皆さんで話を聴きあう会にする事も出来ると思います。
むしろその方が安心で良いかもしれませんね。
今、私があなたちに出来ることがあるとすれば、
コーチングであなたの今の心持ちをゆっくりと聴くことや、
あなたが持っている志や想いをもう一度思い出すお手伝いをすること、
そして、あなたたちに私の感謝の気持ちを直接伝えることです。
お手伝いをさせていただく内容に関しては
メールで相談をさせてください。
「ネフローゼ恩返しの件」と
メールに書いていただければ、
その後気に入っていただき継続する場合や
グループでの対話会のお手伝いを
通常価格ではない恩返し価格にさせていただきます。
すいません。
一応プロなので寸志はいただきたいですが(笑)
これは相談させてくださいね。
今回はちょっと本気で真面目に記事を書きました。
いつものように緩くなかったかもしれませんね。
少しでも、この記事が気になって話をしてみたいと思った方は、
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