文化系スポ根漫画で胸熱なキーワードは「青」だ!

今日も暑いですね。

ここのところ軒並み35℃以上の最高気温で
ところによっては40℃まで気温が
上昇しているところもあります。


考えてもみてくださいよ。
普段の体温が36.5℃くらいだとして
今の気温はインフルエンザに
罹患している状態のようなものですよね。



これでは身体にも負担がかかります。
無理をせずにできるだけ日中は外出を控えて
水分補給を忘れ無いようにしましょうね。



ちなみに喉が渇いたの時は
すでに体が渇いた状態なので、
できるだけ喉が乾く前に
こまめに水分補給をすることが大切です。

これだけで体の負担はグッと少なるなるそうですよ。



さて、こんな暑い日ですが、
私は結構熱いことが好きで、
ドラマ、漫画そして小説でも
目幅いっぱいの涙が出るような物が好きです。




今日は暑いつながりで、熱い漫画について
緩くこだわってみたいと思います。


あ、みなさん、もしご存知で
おすすめのものがあれば教えてくださいね。

熱いといえば体育会系

ろくでなし BLUES 森田まさのり JUMPCOMICS


「ゴホンといえば龍角散」ではないですが、
昔から「熱いといえば体育会系」と
相場が決まっていた感じがします。




昔はスポ根系が熱かったじゃないですか。


キャプテン翼、筋肉マン、
そしてある意味スポ根の「ろくでなしブルース」。
好きだったなぁ。地元吉祥寺が舞台だったし。
ボクシングも好きだったのでどハマりでしたよ(笑)



体を動かすことで生まれる、友情・努力・勝利を大切にする
週刊少年ジャンプ系や、それよりも前にドカベンなどで
スポーツ根性もの、いわゆる「スポ根」というワードを定着させた
週刊少年マガジンが私の少年時代に流行したからかもしれませんね。




「スポ根」漫画は基本団体競技なんですよね。



だって「ろくでなしBLUES」だって
喧嘩の学校対抗戦じゃないですか(笑)
そして、私の世代はROOKIESの川藤先生ではなく
ヒーローは前田太尊なんです。



本質的な部分は一ミリも違わないので
どちらもスポ根に間違いなしです!



日本人がスポ根系に熱くなるのは
判官贔屓の気質にも起因しているのではないでしょうか。



例えば、YAWARAとか柔道一直線もそうですよね。

小さい人が大きい人を豪快に投げ飛ばすのを見て
めちゃくちゃすっきりしたり感動したりするじゃないですか。


高校野球もそう。


全国から野球エリートが集まって来る集団に、
部員9人しかいない雪国の野球部が戦いを挑む構図。



どちらを応援しますかというと
日本人は遥か昔から「弱気を助け強気を憎む」習性があるようです。



たけちゃんマンの「強気を助け、弱気を憎む」ではないですよ(笑)




文化系は体育会系を凌ぐ胸熱だった!

私は妹がいるので
少女漫画も一時期かなり読みましたが(笑)
少女漫画も基本的にはスポ根といえば、
体育会系が多かったと記憶しています。



でもリアルな世界に目を向ければ、
昔からブラバンは鬼のような血の結束がありますし(笑)
マンガ部は鬼のようにネームを考えることで徹夜をしています。



なぜ体育会系に熱さが傾倒していたか?


これは発信者側と情報を受ける側の
情報の非対称性がなせる技で、
今とはちょっと時代の背景が違います。


要するに、ジャンプが発信するものは
友情と努力が勝利の核となることや
モーレツ好きの時代背景も相まって、
ステレオタイプの体育会系の
人気が高まったのだと思います。



昔は会社の運動会や野球大会とかあったじゃないですか。



今は集団での行動はあまり重視されず、
コツコツ個人で打ち込むことも世間的な評価の対象に
なったこともスポーツ以外に目が向けられてきている
要因になっているのではないかと思います。


これは、とても良いことですよね。



近年「文化系胸熱漫画=文化系スポ根漫画」が登場しているのは、
つまりは時代が変わって発信者側の情報だけではなく、


読み手と書き手の意識が双方向に繋がることができるようになり
書き手も文化系の漫画を書きやすくなったからではないかと、
私は勝手に分析しています(笑)




せっかくなので
今日はそのうちの2つのフォーカスをして
文化系スポ根漫画に緩くこだわってみます。


私たちの熱い気持ちはどこから来るのか

ブルーピリオド 山口つばさ アフタヌーンKC

ブルーピリオドは成績優秀な高校生の矢口矢虎が
ある日一枚の絵を見て衝撃をうけたことをきっかけとして
美大を目指して青春を燃やす物語です。


作者の山口つばささんは、ご自身が東京芸術大学の出身です。
作者は美術の素晴らしさや楽しさを漫画で伝えることで
美術の敷居の高さがなくなれば良いな、という気持ちで書いたそうです。



この本を読むことで美術に造詣が深くない私でも
専門的な知識を理解することができたので、
絵画の見方や楽しみ方がわかり、絵画が身近になりました。


では、なぜこの漫画が半端ない胸熱なのか?


れは、キャラクターが発する言葉が
いちいちオッサンの心に突き刺さるからです(笑)


例えば、


「好きなことは趣味でいい」これは大人の発想だと思いますよ


美大を目指すか否かを矢虎くんが悩んでいた時、
美術の温厚な先生が笑顔で伝えた言葉です。



美術の先生は温厚に見えますが、
内に秘める熱さやエッジのきいたアドバイスは
矢虎と読者の心に突き刺さります。


好きなことをやって続いた方が良いに決まっているじゃないですか。



大人である私たちがこれを諦めてしまうことが多いからこそ、
その想いを秘めたまま後悔をひきずって生きている人が多いからこそ、
この美術の先生が笑顔で伝えた言葉が何よりも刺さるのです。


もうこのセリフにオッサンは号泣ですよ。


1位の絵じゃなくて、矢口の「最高の絵」を目指さなきゃね


受験で悩んでいた時の矢虎くんに、
美術の専門学校のおかっぱ頭の大葉先生は
このように言いました。


これもイタいです。私には。


美術や音楽は特に順位が日々ランキングされるわけではないので、
ひとつのコンクールを巡っては熾烈な争いになるわけです。


◯◯コンクールで優勝とか、〇〇大学出身とか。
プロとして売れるためには、この肩書きと合わせて、
プロとしての商業的なジレンマと戦わなくてはならないのです。


売れるものと自分が表現したいものとのギャップに悩むのは
私が生きている世界よりも強いと思いますので、本当に大変だと思います。




あなたが青く見えるなら りんごもうさぎの体も青くていいんだよ



親友たちと朝まで渋谷で遊んで、
「早朝の渋谷は青い」と感じていた
矢虎くんの感性に対して、
美術部の森先輩が言った言葉です。




これは一緒に読んでいる子供に伝えたい言葉です。
まだ伝えていないですが、これは美術のみならず
人としてのあり方を伝えたメッセージですよね。


この本は昔からあるスポーツの、
そして団体競技のスポ根漫画枠を
軽々とブチ破っただけではなく、

誰もが評価が難しく、


でも確固たる基準も存在する世界で苦悩する人達を
美術というフレームから書いた漫画なのです。


社会人だって会社という枠に入りながら、
実は周りの人全員と闘う個人戦じゃないですか。


評価がないようで、誰が見ても仕事ができる人とか
苦戦している人を皆が評価するじゃないですか。


その人生の喜びや悲しみ、成功や失敗、そして苦しさを
漫画という絵の中にある矢虎くんが描く絵を通して
読者に伝えるという半端ない高度なことを
単純化して読者に見せているのです。


これを読むと、どれだけ作者が苦労して
書き上げたものかがわかるので、そこにも感動があるのです。


そして漫画から伝わるメッセージは
どの世代にも伝わる普遍的なものであるところが
多くの人に感動と共感を与えているのだと思います。


誰にでも受け入れられる共感は文化系ならでは

青のオーケストラ 阿久井真 裏少年サンデーコミックス 

体育会系は運動神経によるものが多く
人によってはいきなり諦めることができるじゃないですか(笑)


私は10年以上水泳をやっていましたが、
早々に自分の限界を感じていたので
やっていることが結構苦痛でした。


文化系は、そのハードルがなぜか低く感じられるのか、
ブルーピリオドの矢虎くんも、
青のオーケストラのヒロイン秋音律子も
思いっきりの初心者なんです。


ただ、
実際はめちゃくちゃ才能があって
伸びまくっちゃうわけですが、


文化系漫画の親しみやすさは、
才能が見えにくいところからストーリーを
スタートできるところなのではないかと思います。


ちょっと話がそれちゃいましたが、


次の文化系スポ根漫画は
「青のオーケストラ」です。


この漫画は主人公の青野一(あおのはじめ)が
ヴァイオリンの才能があるにもかかわらず、
父親の不倫をきっかけにヴァイオリンを手放すことから始まります。


中学の担任は、
彼の才能を高く評価しつつ彼の悩みも理解しながら、
同じ中学の秋音律子(あきねりつこ)に
ヴァイオリンを教えさせることで、
再びヴァイオリンの道に戻ることを決意させます。


今まではソリストとして活動していた青野一は、
オーケストラ部が有名な海幕高校への進学をきっかけに
オーケストラ部に入部します。


この漫画の面白いところは実在する
千葉県立幕張高校シンフォニックオーケストラ部をモデルにしながら、
リアルと物語の間を行ったり来たりするような感覚を
読者が味わうことができることです。



これは作者の相当な綿密な取材と熱意がなければ
このリアル感は絶対に伝わりません。

そのリアル感は、
オーケストラが演奏している曲にも反映されており、
実際に演奏をしているシーンをYoutubeで見ながら
漫画を読むと、怖いくらい音と漫画のシーンがシンクロします。


この圧倒的にリアルな描写と
勝ち負けを伴うコンサートマスターの座を競う戦い、
そして自分の楽器が奏る音へのプライドなどが
心の描写ともに音で表現されています。


不思議なんですが、漫画なのに
オーケストラの音色が聞こえる感じがするんですよ。


コンサートマスターは殆どがヴァイオリンの主席演奏者が担当する
オーケストラの影の指揮者です。


指揮者一人ではオーケストラの全体の指揮をしきれないこともあり、
指揮者もコンサートマスターを見ながら指揮をするので、
ある意味では音のフィクサー的な存在になります。



ここでも、ブルーピリオドと同様に、
ひたむきに夢に向かって向き合う姿勢、
天才ならではの苦悩、努力が報われない無常感、
そして好きなものに打ち込むことへの半端ではない熱量を感じ、
オッサンはまた感動の涙を流すのです(笑)


今の時代は閉塞感があると言いますが、
昔と比べて多様性が認められ、
自分で考えて自分の生き方を選べる選択肢が増えてる感じもします。


この2つの青い漫画を読むと
今一度自分を奮い立たせてやりたいことに没頭したい。

そう思わされ、また胸が熱くなりました。



私がやっているコーチングでは
自分にとって熱くなる瞬間は何だったのか?を
ご自身の過去を振り返りながら、
一つ一つ思い出してゆくプログラムがあります。


時にはクライアントさんと胸熱になり
二人で涙を流すこともあります。


オッサンが恥ずかしいですが(笑)


人生の本質に迫った時、核心に触れた時の感動を
クライアントさんが感じた時は一緒に感動しますよ。


コーチングも昔に比べて
受けていただくハードルが低くなりました。


グループの関係性を取り扱う
システムコーチングも提供していますので、
グループでの参加も大歓迎です。



最近グループやコミュニティに一体感がなく感じる方は
私にご相談ください。


皆さんの話をゆっくりと伺って、
グループで過去を振り返り、

皆さんの気持ちを確かめ合うこともできますよ。



もう一度ご自身を振り返って
熱い自分を取り戻してみませんか?




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